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導入事例

内閣官房 内閣人事局

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  • 人材確保担当

若手女性職員キャリアセミナー~若手女性職員のキャリア形成意欲を高め、ライフイベントの影響を乗り越え、さらなる成長を目指すために

― 今回、貴局で女性向けキャリア研修を実施するに至った背景・理由(課題等)について教えてください。

政府では、国家公務員の女性職員の採用・登用目標を定め、女性活躍を促進する取組を進めています。登用については、各役職段階ごとに目標を定めており、「第5次男女共同参画基本計画」(令和2年12月25日閣議決定)においては、積極的に採⽤してきた⼥性職員を着実に育成し、登⽤候補に繋げる観点から、若手層の登用目標(※)を新設いたしました。内閣人事局では、若手層を育成する施策の一環として、若手女性職員向けのセミナーを企画しています。

※具体的には、係⻑相当職(本省)のうち新たに昇任した職員に占める⼥性割合

― 今回実施した受講者層に、研修を通して伝えたかったメッセージや目指して欲しい姿をお聞かせください。

若手女性職員の皆さんに一番伝えたかったメッセージとしては、ライフイベントを経ても成長意欲を持ち続けて欲しいということです。その背景として、国家公務員を対象とした令和元年度のアンケートによれば、男性よりも女性職員のほうが昇任意欲が低い傾向にあり、理由として「仕事と家庭を両立できない職場環境」や「重要なポスト、職務経験の不足」を挙げる割合が男性より高い結果となっています。こうした課題に対応するために若手の女性の意識啓発を重要視しました。もちろん女性ご本人の問題だけではない部分もありますが、特にライフイベントを経ても成長意欲を持ち続けるために必要な考え方、心構えなどを備えていただきたいと考えています。

― 本研修を実施してみた率直なご感想や、感じられた効果があれば教えてください。

受講生の満足度に関しては、「有意義」もしくは「大変有意義」と感じている方がほぼ100%という結果となっており、私どもの意図を汲んだプログラムや、公務員の職場環境をご理解いただいた上での進行やコメントが受講生の理解しやすさにつながっていると思います。
特に、ライフイベントを経ても成長意欲を持つということに関して、キャリアの壁にぶつかった時の対処法が好評で、くじけても復活できる力であるレジリエンスは新しい考え方として非常に良い気づきとなっていたようです。
また、内閣人事局の強みとしては、各省庁を横断して研修を実施できるところにあると考えていますが、この研修では普段交流の無い省庁の方々が、グループワークでキャリアをテーマに話し合うことにより、同世代同士で似た悩みに共感し合うことができ、さまざまな意見交換ができることが、受講生の視野を広げる良いきっかけになっていると感じています。

プログラム概要

  • 1.キャリアの考え方
    ・キャリア自律、キャリアマネジメントへの取り組み
    ・ワークライフバランスと人生の優先順位
  • 2:ケーススタディから学ぶ
    ・ケーススタディによるキャリアの壁の考察
    ・Can・Will・Mustのマネジメント
  • 3:キャリアの壁への対処法
    ・レジリエンスの考え方
    ・強みの理解
  • 4:キャリアプラン作成
ポールスター(キャリアデザイン)

- 受講者アンケート -

キャリアを自ら考え、マネジメントするという意識が無かったので良いきっかけになった。

ケーススタディで主人公へのアドバイスを考えるというワークにより、多面的に女性職員のキャリアについて考えるきっかけになった。

レジリエンスや自分の強みなどを知る方法を得たのが有意義だった。

他省庁の同世代の方とグループワークにて意見交換することで多様な考えに触れ、自分の視野の狭さに気付かされた。

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