導入事例
エーザイ株式会社
- エーザイ・ジャパン 近畿北陸本部
ダイバーシティプロジェクトの一環として、キャリア形成に向けて、自分の「軸」を発見するキャリア形成セミナーを実施
― 今回、貴社で女性向けキャリア研修を実施するに至った背景・理由(課題等)について教えてください。
近畿北陸本部でのダイバーシティプロジェクトでは、2021年の若手男性向けのアンケートにおいて、「キャリア形成」へ不安を持つ社員の割合が最も高かったことから、まずはキャリア形成自体を考えるきっかけ作りと位置づけ、キャリア形成セミナーを企画することにしました。
一口にキャリア形成と言っても、本人が自分の殻に閉じこもり、周囲に意思表示をしない状態では、周囲もどう協力すれば良いかわかりません。また、そのような外に閉じた状態では、会社から与えられた仕事をするだけと感じ、本人の成長につながりません。若手のうちから、相互理解や協力の好循環を生み出すにはどうすれば良いかを理解し、自律的にキャリア形成に臨んで欲しいと考え、このようなセミナーを実施しました。
― 今回実施した受講者層に、研修を通して伝えたかったメッセージや目指して欲しい姿をお聞かせください。
プロジェクトの目的として、「個人」が「軸」を描き、実現したい姿に向け努力し自分の魅力を磨き、「多様な個」がお互いを知って多様性を受け入れることで、「強いチーム・組織」を作り生産性向上と自己実現の両方に寄与するということを掲げ、いくつかの施策を実施しています。
前年度は、同じくサクセスボードの女性向けキャリア形成セミナーを実施しましたが、今年度は若手男性にフォーカスを当て、新たに法改正となる男性育休の話題も盛り込み、自分のライフイベントをの変化想定しながらキャリア全体を考える内容にしました。
― 本研修を実施してみた率直なご感想や、感じられた効果があれば教えてください。
「何のために働くのか」というその人にとってのパーパスを意識的に考える良い機会になったと思います。普段の職場で上司と若手社員がキャリアを語るとなると、「仕事を頑張るにはどうすればよいか」というメッセージになりやすいと思いますが、外部の方を講師に迎えることで、いったん職場を離れ自分を掘り下げるきっかけを作れたことが意義として大きかったと感じました。
数年後の自分を描くというキャリアプランに対しては、難しいという声もありましたが、「難しく捉え過ぎない」ことが重要かと考えました。キャリア形成セミナー開催後、先輩社員のキャリアについての講演を複数企画し、多様な価値観や身近なキャリアに触れる機会を設けました。そうした相乗効果で、キャリアを考えるには今の仕事を通して経験を積むこと、もっとアンテナを広げることが必要だということに気づき、仕事へのモチベーションもアップしたと思います。
プログラム概要
- 1:キャリアの考え方
・キャリアについて俯瞰する
・ワークライフバランスを考える(男性育休について) - 2:自分らしさを考える
・キャリア自律とキャリアマネジメント
・強みの理解 - 3:ケーススタディから学ぶ
・若手男性のワークライフバランスを踏まえたキャリアの考察
・Can・Will・Mustのマネジメント - 4:キャリアプラン作成
- 受講者アンケート -
キャリア形成の根本となる強みの分析など非常に勉強になった。
入社してから初めて自分のキャリアについて考える機会となり、自分の目標ややりたいことが少し明確になった。
自己効力感や心理的安全性をはじめとしたキャリアを形成していく上で大切なマインドや男性の育児休暇制度の法整備などを知ることができた。