導入事例
三菱ガス化学株式会社
- 総務人事部D&I推進グループ
新入社員女性向けに将来のキャリアへの不安を解消!
早くからリーダーシップへの意識醸成も重視しキャリア形成を促す研修を実施
― 今回、貴社で女性向けキャリア研修を実施するに至った背景・理由(課題等)について教えてください。
この企画の目的として、新入女性社員を対象に出産・育児といったライフイベントをきっかけにマミートラックに陥ることがないように、総合職としてのキャリアをしっかり築けるように、総合職のあり方を盛り込んだキャリア研修ということで始まったものです。
サクセスボードには2019年より担当いただき4年になります。
― 今回実施した受講者層に、研修を通して伝えたかったメッセージや目指して欲しい姿をお聞かせください。
特に近年意識していることとして、仕事と私生活の両立を計りながら、キャリア形成への意欲を高めていただくこと、今後予想されるライフイベントについて、互いの働き方を尊重し、周囲との信頼関係を築く重要性やコツを学んでいただくことを重視し研修に盛り込んでいただいています。
また、2021年より、リーダーシップについての内容も追加しました。当社は意思決定層に女性を増やすことを目指しており、管理職、すなわちリーダーとして早いうちからそうした意識づけをしたいと考えております。単に働き続けるだけでなく、リーダーとして活躍したいただきたいという想いがあります。女性管理職に関しては、意識の面で非常に個人差が大きいところではありますが、総合職としてご入社されるので管理職を目指すことを前提としています。お子さんがおられる方は管理職となってからも不安を持っているケースもありますが、短時間勤務をしながら管理職として頑張っておられる方もおります。
― 本研修を実施してみた率直なご感想や、感じられた効果があれば教えてください。
この研修を受講した社員層がまだ20代ですので、中長期的な効果はこれからということになりますが、近年の様子を見て感じることは、芯がしっかりしたという印象です。それぞれの持ち場、立場で自分なりに考えて仕事に向き合っていると感じており、むやみに不安をかかえて悩んでいるということがなくなったように思います。
研修アンケートから、漠然としたキャリアやライフイベントへの不安に対して、将来そうした壁にぶつかった時にどうすればよいか、具体化されたことで、なんらかの手だてはある、対処法があるということが理解されたことが伝わってきます。今後の見通しが持てたことが大きいと思います。
また、研修内で出た受講生からの不安や質問に対して、その場で人事担当者から制度の説明や先輩社員の働き方の事例などを紹介することで、不安の払拭につながっている部分もあり、研修との相乗効果を感じています。最近の若い世代はネットでたくさんの情報を得ているものの、現実の会社生活に対しては、知識や理解が浅い面、メディア情報を鵜呑みにしているように感じる面があり、こうして研修と通して生の情報を直接伝える意義も感じております。
プログラム概要
- 1:キャリアを考えるために
・キャリアとは
・不安や焦りと向き合う - 2:事例から考える~ケーススタディ
①周囲とのコミュニケーションの重要性
②リーダーへの挑戦
③仕事と育児の両立のコツ - 3:キャリアの壁を乗り越えるために
- 受講者アンケート -
入社前から、結婚・出産・育児について不安を持っていたのですが、ケーススタディの事例を検討する中で、いざという時にどうすればよいのか、法律の知識や会社での相談などの具体的なことがわかり非常に学びの多い時間となりました。
日本の社会的にもだんだんと女性がキャリアを形成しやすくなってきていると感じました。また、出産育児がある際には周りの理解、協力が必要で、相談することの重要性を学びました。
会社の方からも話を聞く機会を設けてくださったので、働くイメージがより鮮明になりました。女性の働き方の不安が解消されました。
- 受講の様子 -