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- 2022/9/3
~NHKスペシャル「#みんなの更年期」から考える女性の働き方~
4月16日にNHKスペシャルで、女性の更年期について生活や仕事に与える
影響をリアルに取り上げた番組が放送されました。40代~50代の働く女性たちの
悲痛な体験談を目の当たりにし、今後多くの職場で更年期に関する知識の共有、
対応を迫られる課題だと感じました。
※番組サイトはこちら
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/blog/bl/pneAjJR3gn/bp/p3d2anErLx/
実は私もこの4月で49歳になり、ちょうど2年ほど前から少しずつ更年期の
症状を感じ始めていたので、大変興味深かったですし、実際に直近での
女性向けのキャリアカウンセリングでも、40代女性の更年期での体調不良のお話も
聞いたりしていたため、とても身近な問題です。
私の場合は、職業柄、こうした働くことと女性の体調に関する情報収集を
常に行っているため、少しでも体調に異変を感じたらレディースクリニックに行く
ようにしております。
月経不調、頭痛や倦怠感、体のほてりなど更年期にはさまざまな症状がありますが、
レディースクリニックに行くと、その度合いがどの程度なのかを測る問診として
「簡略更年期指数(SMI)女性用チェックシート」なるものがあり、医師に確認して
もらうことができます。症状が重い方や心配な方は、血液検査で女性ホルモン値も
チェックできますので、実際にどれくらい女性ホルモンが減ってきているのかも
自分で確認できます。
労働法上は、女性の体のために生理休暇や産前産後休暇はありますが、
女性が40代、50代まで働くことが想定されていなかったためか、更年期に
関する法律はありません。
先の番組放送後、視聴者から体調の辛さや仕事を辞めざるを得なくなったお話
など多くの反響が寄せられ、NHKサイトでも紹介されていますので、是非ご覧ください。
https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0029/topic075.html
番組が40代50代の女性を対象に、大規模なアンケート調査を実施したところ、
症状を経験している人はおよそ4割。調査をもとにした専門家の推計では、更年期障害で
離職した人は46万と予想されるそうです。
私がこの番組で一番印象に残ったのは、とある企業の女性管理職の方で、
更年期の症状で苦しみ、今までのように勤務が難しくなり、管理職を降格となった
上に、最終的に退職された事例です。ちょうど管理職として活躍が期待される40代で
このような状況となってしまうのはとても残念ですし、対処法や治療法について
ご本人や周囲に知識があれば、悩みや症状の軽減、離職の防止ができたのでは
ないだろうかと非常に悔やまれます。
私自身もまだ更年期世代の渦中におりますが、更年期に素早く対処できたり、
それほど悩むことなく今後の見通しを立てられるのは、30代の頃から先を行く
働く女性の先輩が身近にたくさんおり、「こんな症状が出るかもしれないから
気を付けて」、「変だと思ったら病院にすぐに行きなさい」、「薬である程度
対処できる」とご指導いただいていたのが非常に大きいです。
今後私のサービスでも、中堅以降の世代の研修では是非、更年期への心の準備に
ついてもコンテンツに入れながら、今年は人事の皆様向けにも婦人科医師による
セミナーなども企画してまいりたいと思いますので、皆様からも是非ご意見や
ご要望をお気軽にお寄せください。